大会長挨拶



第5回日本台湾放射線腫瘍学シンポジウム、大会長ご挨拶

 このたび第5回日本台湾放射線腫瘍学シンポジウムを平成29年5月20日(土) 神戸国際会議場において開催させていただくことになり、大変光栄に存じます。本シンポジウムは、平成25年より日本と台湾の放射線腫瘍医が一堂に会し、高精度放射線治療に関するトピックスを討議する国際シンポジウムとして発展してきました。本シンポジウムは、日本放射線腫瘍学会(JASTRO)と台湾放射線腫瘍学会(TASTRO)の公式行事となっています。詳細な案内につきましてはホームページ(http://www.monts.jp/jtchprt2017/)に随時記載していく予定ですのでご覧ください。

 今回のテーマは、「no pain, no gain」としました。
私はこの言葉を座右の銘とし、またこれこそが放射線治療の極意であると考えています。たとえば化学放射線療法で治療成績は大きく向上しましたが、これには急性障害の増強という患者さんの痛みのもとに成立しています。IMRTもその線量分布の良さで、治療成績は改善しましたが、思わぬ合併症やさらには医療従事者の労働負荷という痛みも伴っています。本シンポジウムで高精度放射線治療の様々な痛みと利得について討議できればと考えています。

 日本と台湾から沢山の参加者が神戸に集まり、第一回シンポジウム以来築いてきた日台の更なる友好関係と、両国の放射線治療の相互理解と協力がより一層に深められればありがたいと願っています。夜の神戸を満喫できる懇親会も企画しておりますので、是非多数の方にご参加いただければと思っております。
第5回日本-台湾放射線腫瘍学シンポジウム
大会長 西村 恭昌
近畿大学医学部 放射線腫瘍学部門